「ペイフォワードプロジェクト」とは?
以前に、岐阜県に淡墨桜を見に行ったことがありますが、推定樹齢1400年の巨木から、なんとも言えない霊威を感じました。
こうした巨木や巨石に古代から日本人は神々を見出し、大切にその信仰を守り、現代まで受け継いできました。
信仰のサステナビリティです。
私のようなおじさん世代は、すぐにこんなことを言います。
今どきの若いものがダメだ
私も同年代のひとりですから、言う人の気持ちはわからないではないですが、若い人たちはその何倍も高齢者やおじさんに絶望しているし、日本の未来にも絶望しています。
このようなざまで、どうして日本の素晴らしいものを未来へ継承していけるというのでしょうか。
教育にせよ、文化にせよ、仕事や学問、そのすべての良いところを未来に継承していく、そんな使命が年寄りや私の年代にはあります。
しかし、若い人たちは、日本の未来に明るい希望を見出すことができず、私以上の年代で構成される政治の世界にも期待をしていません。
むしろ、侮蔑の対象とさえいえるかもしれません。
そんなことで、どうして日本をサステナビリティな国にしていけるのでしょうか。
コロナ禍という歴史的な転換期にあるにもかかわらず、大きな意欲的かつ革新的な変化が見られないこの国は、いったいどこに向かっているのでしょうか。
教育者には、その責任として、この国の若い人に、希望を持った楽天主義者になってもらう使命があります。
私は学校という教育機関には属していませんが、教育は学校の独占物ではなく、むしろ外部でこそできることがあります。しかし、私は微力であり、企画はあっても、年齢的に残り時間は多くありませんが、若い人たちは、私のような年代が挑戦すれば、きっとそれを受け継いでくれると信じてます。
そこで、まずは、この教育の改革の一歩を若い人たちと一緒に踏み出し、それをもう一つの大切な自分の道へ進むための礎にしたいと思います。
こんな無謀な挑戦ではありますが、どこかで応援してくれている、そんな「信」のある方が必ずいます。
私はそういう方のために、「希望が有る」ことを信じて、自分の使命に進んでいきたいと思います。
少しでも今の日本の教育の在り方に疑問を持ち、「勉強が我慢や忍耐」ではなく、「勉強は楽しくて楽しくてたまらないもの」にする、そんな新しい時代の教育の構築に貢献できればと思っています。
そこで、長坂塾の卒業生たちと一緒に新しいプロジェクトを立ち上げることにしました。
それが「ペイフォワードプロジェクト」です。
ペイフォワードとは「良きものを未来に受け継いでいく」という意味があり、それはサステナビリティの考え方につながるものであり、これから100年後の未来に、良きもの、あの淡墨桜のようなものを受け継いでいく、そのような活動を若い人たちと一緒にできればと思っています。
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