関西テレビの謝罪

日々、余震に見舞われている熊本でのこと。
関西テレビの車両が、ガソリンスタンドで一般車両に対し横入りをし、その行為をTitterなどで拡散され、結局、関西テレビは公式に謝罪した。

テレビ局という場所に勤務し、そこでの価値観に慣れいつしか取材をする相手より上の立場にいるような錯覚に陥り、やがては傲慢さや非常識が日常になる。
こんなサイクルが招いた結果ではなかったのか。

教員だって人の事は言えない。
若い頃から年長者から「先生、先生」と呼ばれ、己の指導力を錯覚し自己肥大していく。
むろん、教育の世界は閉鎖性が高いため教員は視野も狭くなる。
しかし、それを自覚する機会は少ない。

報道とは本来は「情報を正確に伝える」ことが仕事である。
今回のようなケースでは被災者に寄り添った立場で行うべき事であり、視聴率やスクープのためではない。
ましてや報道とは特権であるかのような認識で、どうして正しい情報を伝えることができようか。

教育でも同じだろう。
その目的は、良き人間を育てることであり、評価や出世が目的ではないはずだ。
そこを誤り特権意識が育ち、礼儀を忘れ親切心を無くしどうして正しい教育をすることができようか。

人だ誰でも置かれた環境によって、錯覚もすれば自己肥大もする。
しかし、それは決して本質ではなく、その置かれた立場を人は見ているだけで、その人間性を見てその人を尊重しているわけではない。

関西テレビのクルーの行為は残念ではあるが、少なくとも周囲の反応をクレーマーなどと処理せず真摯に謝罪をしたことに救いがある。
同じようなことが起こるかもしれない教員にとっても、肝に銘じたい事例ではないだろうか・・・。

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